車に乗り込んで、もと来た道を戻る。
ここまで探索で昼近くになっていた。
さすがに腹が減ったのでどこかで飯を喰うことに。
場所は17号沿いのイトーヨーカドー。
ここまで廃墟ばかり見てきてしまったせいでなんか何見ても廃墟に見える。
ヨーカドーの看板がくすんでいるのや誘導の経て看板が割れているのを見ても、
「いい感じに荒れているなあ」とか思ってしまう。なんかもう廃墟モード。
中のマックで髑髏船長とぼんやり飯。
さて、このあとホントにどうするか。
口一杯にポテトを頬張りながら髑髏船長が呟く。
「もう一回……チャレンジしません?」
俺もおんなじこと思ってたよ、相棒。
というわけで腹ごなしを済ますと17号を南下。
目指すは魔城ロイヤル!
三度目のチャレンジだ!
あいかわらず良い空気出してくれやがります。
でもここで逃げてたらドラえもんが安心して……でなくて廃墟探索なんてできない。
入り口で躊躇することなく中へin。
もはや進入に対する精神的ストレスには慣れてしまった。
一日でずいぶん成長したなあ。俺ら。
再びあの階段を慎重に登る。
絨毯特有の足音の響き方が緊張させる。
例によって先頭は髑髏船長。
先程と同じ廊下を突き抜ける。
さっき聴いた物音はもうしない。
三階にあがるルートを探すが、どうやらエレベーター以外だと外階段を使うしかなさそうだ。
外階段を登って三階へ。
錆びついた鉄製の階段は正直、結構怖い。
廃墟HAZARDでも危険なものの一つにあげられている。
負荷をかけないようにゆっくり登る。いきなりそこが抜けたりしたら死亡確定だもの。
で、三階に到着。
さてここからは写真を撮ってはいるものの、どれがどの階の写真か判りません。
ていうか廃墟入ってると緊張感と興奮からやっぱり写真撮らなくなるなあ。
意識して写真撮らないと撮り忘れる。
なんとなく廃墟サイトの人たちが予告だけして本文書かないのが判る気がして来た。
こんないいものを目の前にしてファインダーばかり覗いてしまうのは勿体ない。
そんなわけで写真も撮らずにグルグルと徘徊。
鍵のかかってる部屋、開いてる部屋、そもそもドアノブがない部屋など
各階、5部屋ほどずつ並んでいる。
荒され具合もほどよく、破壊というほどにはメチャクチャには荒らされていない。
この粉砕と完品の程よい間が廃墟の良さだよね。
非常灯のこの垂れ下がり具合でさえ美しい。
とにかく入れそうな部屋にはなるたけ入ってみた。
とはいうもののやっぱりドアが閉まっている部屋は怖いので、
すでに中が見えるようになっている部屋を中心に探索。
一人用のサウナが置かれている部屋発見。
しかしラブホでこんな一人用サウナってのも変だ。
シングルベッド染みたパイプベッドにしてもそうだけど、
もしかしてここってきわどくないモーテルだったのかも知れない。
普通の旅人用の。ヒッチコックのサイコに出てくるような。
いやサイコに出てくるのはまっとうじゃないモーテルか。
潰れる以前の姿、潰れた理由をあれこれ想像するのも探索の楽しみ。
悪魔城なカーテンを近くから。
いやーカーテンって放置するだけでもこんなになるんだなあ。
あまりに見事な朽ち果て具合に感動。
これが窓から垂れ下がっている姿だけでもこのホテル、一見の価値あります。
ホントに外からの姿が凄いから。